翌日、学校へ行くとアズサに昨日の男はだれなのか聞かれた。



はじめて会ったときに名前を名乗られたような記憶はあるけど、そんなの忘れるどころか覚えてもいなかった。



覚えているのは花山工業の2年だということだけ。



遼吾のひとつ下。



その男がまた放課後、昨日と同じ場所で私を待ち伏せしていた。