蓮のバイクで家の前まで送ってもらった。



今日は土曜日だしお兄ちゃんは家にいないはずだと思い油断していた。



蓮のバイクからおり、ヘルメットを蓮に返す。



それでも別れが惜しくて、私はなかなか家に入ることができない。



蓮も同じなのかバイクを発進さそうとはせず二人で見つめあってしまった。





「……蓮、またね」


「ああ、またな」


「うん」