「葵ちゃん。これはきっと佐恵に与えられた試練なのよ。神様が佐恵をテストしてるのよ、きっと。」





テストって…………





キツすぎるよ…


もっと易しいものにしてあげてよ。






私はこの時改めて神様を恨んだ。





イジメられてるころ、毎日神様恨んでた。






神様なのに不平等だから。








「……試練?」







「そう。だから葵ちゃんは佐恵を応援してあげて?」








「応援…ですか。分かりました。私は何があっても佐恵を応援してます!」






そうか………
応援すればもしかしたら………


「そう言ってくれると、私も安心するわ。佐恵もいい友達持ってるのね。」





「いえ……私はそんな…。」






「とてもいい友達よ。ありがとう。佐恵と仲良くしてくれて。」







感謝するのは私だよ。


佐恵いつも助けてくれた。






佐恵が居なかったら私…きっともうこの世にいないと思う。






「そんな……私は何もできない最低な人間です。応援することしかできないですから。では、また病院行きますね。」







私は佐恵のお母さんに病院の場所を聞いて帰った。