「ごめん…いきなり呼び捨てやめてくれないかな……?」
「ごめん……。」
由美は急にしょぼーんとなった。
「ぷぷwもう嫌われたのかなあ?」
ちょっ…佐恵!!
そんなこと言ったら……
「いや、、嫌いにはなってないよ!」
ほら…佐恵………あんまはっきり言うと佐恵が傷つくよ…。
「え、だって…呼び捨てにされたじゃん、、。」
「だからって嫌いにならないよ。」
康輝くん優しいけど………ね、、?
「ホントに!?康輝……くんありがとう!!!」
さっきまで落ち込んでいた由美は「嫌いじゃない」という言葉で回復した。
そして機嫌を良くしたのか…
「てか葵邪魔ーー。」
ドーンッ
朝よりも大きな音をたてて、倒れる机。
私は何故か泣けてきた。
朝は全然平気だったのに……
康輝くんがいるから??
違うよ…これが私の本音なんだ。
弱いって見られたくなくて……
今まで泣きたくても我慢してきた。
「……って。」
「は?何言ってんの?聞こえない。」
「由美達と康輝くんがどっか行って!!ここは私の席なの!!」
言い終わった後、私は康輝くんにヒドイことを言ったことに気付いた。
「ちょっと!葵!康輝くん関係ないじゃん!! ごめんね康輝くん、葵ハッとしちゃって言っただけだと思うから、、、!」
そうだよ、、私何言ってんの……
「ごめん……あれは………。」
私が顔を上げた時に康輝くんは由美達と何処かへ行ってしまった。
そして、休み時間が終わり1時間目が始まる。
ガタン。
ビクっ。
あ、康輝くん。
めっちゃ怒ってるー………。