登場人物(解答)

『私』:梨木めぐみ
『彼』:樫家翔太
『彼女』:桜庭 明

本編を読まれている方にはすぐに推理できたかと思います｡



詳しい解説:
主人公・私である[梨木めぐみ]は､幼なじみである[樫家翔太]に恋心を抱いていました｡

幼なじみと言うのも､２人は同じ児童養護施設『聖光院』の出身で､幼少時から[家族]当然に仲良く過ごしていたワケです｡

幼いながらも､明確な恋心を抱いていた梨木ですが､ここで１つの[壁]が立ちはだかります｡

『聖光院』が取り壊しが決まり､[聖光院生]が離れ離れになることを哀れんだ院長の[松戸孝治]が､彼らを養子にもらってくれたが為に､２人は[兄妹]になってしまったのです｡

初めはどうともなかったものの､梨木は成長するに連れ……想いが強くなるに連れ､[兄妹]という[壁]が大きくなっていきます｡

梨木は樫家に[妹]としか見てもらえなくなり､想いを伝え辛くなってしまいます｡

梨木は今の関係が壊れてしまうことを恐れ､想いを伝えることができず､やるせない気持ちのまま高校生になりました｡


そこで２人は[桜庭 明]と出会います｡

明の存在はとても大きく､徐々に彼女は[聖光院生]の輪の中に入り込んでいきました｡

そして､梨木にとって最悪だったのは､樫家と明が両想いの仲になってしまったことでした｡

梨木は明に嫉妬し､２人の関係がこれ以上進まないようにと､心の底で願うようにまでなります｡

しかし､とうとう明は樫家に想いを伝え､２人は恋人同士になってしまいました｡





続く｡