やっとわかった。


サキが俺を見える理由は、
死に近づいているから、
俺が見えていたのか。


ふと脳裏によぎったサキの言葉。


『…私を迎えにきたの…??』


「あの時から…あいつ…気付いてたから…あんなこと…」


死ぬよりも一人が寂しい…。


死んだやつが待ってるから、向こうに行きたい…?


ふざけんなよ…!!


寂しい…って…。


俺が…いるじゃねぇか…。


俺じゃ…サキの力に…なれねぇのかよ…!!


あいつが…死んだら…俺が…、

俺が…寂しい…だろ。


「くそっ!!」


俺は、壁を叩く。

壁が凹む。


俺は、ヨクにメールした。

ヨクを呼び出した。