あれから、三ヶ月が経った。


「サキちゃん。今日は気分どう??」


「はい。大丈夫です。元気いっぱいですよ!!」


看護師とサキが話をしている。


今日も、変わらずサキは笑顔だ。


変わったと言うならばサキは、腕には点滴をしている。


俺は、サキの様子を毎日見に来ていた。


仕事は、ほったらかしたまま。


罪滅ぼしのつもりなのかもしれない。


両親がいないサキを、自分自身にかぶせてるのかもしれない。


病院の上空からサキを見たり、たまに病室へ行ったり。


そんなことをしても、したことは変えられない。


「…サキ…」


俺は今日初めてサキの名前を口にした。


口に出した瞬間また、罪悪感が胸に広がっていった。