サキは一人ぽっちに
なってしまった。


それなのに、笑っている。


「ごめん…ごめん…」


謝罪の言葉をサキに向かって言う。


聞こえない謝罪を、サキに向かって言い続ける。


涙も枯れ、声も枯れたころ俺は病室を出た。


また、寮へと帰った。





シズカ…。


こんな俺を許してくれ…。