「う…うわあああああああぁ!!静香!!静香!!」


手が赤く染まった。

―――――
そうして、どれくらい時間が経ったのだろう?


気付けば病院で、気付けば静香は帰らぬ人。


「即死でした」と、
医師は告げた。


どうして、俺を連れていってくれなかった!?


俺は静香と生きたかった。


こんな世界、もうどうでもいい。

ビルの屋上から地上を見下ろす。


さよなら。これから行くよ、静香…。


バサッ―


「死神にならない?」