「今日は帰るか…。
あのヨクが心配してんだ…」


さっきまでの、動悸は今はもうおさまった。


きっとヨクのおかげだ。


俺は、寮へとむかう。


数珠の穴はまだ2つ
あいたまま


「あとの2つは、ゆっくり集めるか。」


俺は、シズカに届くように心の中で呟く。


シズカ…。


ちょっと待っててくれ。


俺、少しだけ休むから。


ヨクって奴が、
珍しく心配してるんだ。


今はシズカがいなくて
寂しいけど。


ヨクが今は心の支えに
なってるんだ。


あいつには感謝してる。


あっ。妬くなよ??


俺はクスリと笑った。


頭の中に描くシズカが
俺の言ったことに反応してるのを想像して。