「レイ様!!」


騒がしいトウヤの声が朝から響く


「う…うん??騒がしい…。なんだ??」


「失礼しましたっ。アンスールの泉でご誕生です。」

「…うう…ん。もうそんな時期か…。」


俺はまだ寝ぼけてる


「はい。しかも、双子です!!」


「ふ…たごぉ…??珍しいな。」


「ええ、まあ、そうなんですけどね。それより、お名前がヨクとサキなんですよ。」


俺は跳ね起きた


ヨクとサキ…!!


「本当か!!すぐ行くぞ!!」


サキはあの世にいるから、違う人格で、ヨクは同じ人格にはなり得ない


だけど、俺はこんな偶然に心踊らせている


あぁ、そうだな…


この子たちには、俺と同じようなことにはなって欲しくないから


だから。


障害は取り除いておこうか。


「はじめまして。おちびちゃんたち。」