コポ―コポ―


コバルトブルーの泉で水が
沸き上がっている。


静かに清らかな場所だ。


「もうすぐユルの泉から
死神が誕生しますね。」


一人の女性が、もう一人の女性に話しかけている。


「ええ。ユルの泉は優秀な死神が生まれると有名だから、楽しみだわ。
マオ様もユルの泉ですし。」


「ほんとね。そういえば、ソエルの泉も優秀な死神が生まれることで有名ですれど、今年はもうお生まれに?」


「ええ。先程。とてもキレイな顔付きの女の子だそうよ。」


笑顔で話す女性たち。


「まぁ!それは、私も見てみたいわ。」


バンッ!!


泉の水が勢いよく噴出した。


「あら…!!誕生の時ね。」


「…ぅ…わぁ…!!」


二人はその様子を口を開けて見ている。


泉の水は、しばらく噴出していたが次第に収まっていった。


「…ぅ…あ…??」


噴出が完全に止まった。


そこには、幼い顔付きのこどもが裸で立っていた。