「私先に寝ますね?お仕事頑張って下さい」


「うん、おやすみ‥明日はゆっくり寝て良いよ、俺明日朝早いから‥」


「あ、はい‥分かりました」


お風呂に入り歯磨きもして、私は先生におやすみなさいと告げると二階に上がった。


「学校の準備も大丈夫だし、制服はアイロンかけたし‥大丈夫か」


ベットの近くにあるドレッサーの椅子に座り、鏡に掛かっている布をめくる。


ドライヤーを付けて髪の毛を乾かすと、私は軽くブローをしてドレッサー周りを片付けるとベットの中に滑り込む。


段々と瞼が重くなっていき、私はいつの間にか寝てしまった。



――――‥
―――――‥



《ピピピッ‥》


バチンと強く目覚まし時計を強く叩くと、私は大きく伸びをしてゆっくりと起き上がる。


今日は購買でご飯買うから、お弁当作らなくて良いや。


制服に着替えて下に降り、顔を洗い歯磨きをすると、私は朝食の準備を始めた。


「トーストとスープで良いや」


テレビをつけると私は焼けたパンと、作り置きしておいたスープを温めテーブルに持って行く。


『吉岡ミノル先生の新作小説は今回は《報われないと分かってる失恋物語》』


小説評論家の人が言っているのは、先生の作品の事だ。


吉岡ミノルはペンネーム、適当に真美さんに作ってもらったらしいんだけど。


私は早く食べて食器を洗うと、テーブルにある紙を見つけた。


「《今日は遅くなります、ご飯も要りません。気をつけて行ってらっしゃい》」


まあ、仕方ないよね?先生今新連載を始めるみたいだし。


私はもう一度歯磨きをして、顔に化粧水をつけると靴を履いて家を出た。



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