「まぁ、約束しちゃったしな。
行きますかー」

「うん!約束だもんっ」


アタシは彼の後ろを付いて行く。


ちょっとは……アタシは“特別”なんだって。。。


そう思っても良いよね?




チケットを買って、エントランスから園内へ入場する。


「うぁ~~」


きらびやかに装飾された夢の国。
どうしてもテンションがあがってしまう。


「ねぇ、まずどこから――……。
あっ……」


クルリと後ろにいるハズの彼に話しかけたつもりが、そこに見慣れた姿は無い。


(うそっ…。
どこ行っちゃったんだろ??)


迷子の不安感がアタシを襲う。