きっと好き

………‥
…‥









「ひかる~」



昨日私の頬にいきなりキスして何事もなかったように「じゃっ」って帰って行った男が私に手を振っている。




「…おはよう」



私が挨拶すると

とても驚いた顔をして

「まだ熱あるの?」

なんて聞いてきた。





……失礼な。




「私だって、挨拶くらいするの。」




拗ねた顔を思いっきりしてやると


「拗ねても可愛いね~」



なんてふざけた答えが返ってきた。
















「……神谷。」



電車に揺られながら、小声で話しかけた。



「なぁに?」


「神谷が彼氏なら、私が彼女だよね?」


「うん。そうだね?」



…我ながら、変な会話。



「じゃあ、今日から私、神谷の彼女するから。島田さんが引いちゃうくらい。」







神谷の顔は見ない。

窓の外を見る。


きっと真っ赤だ。私。








私の決死の決意表明を聞いて
神谷は「ははっ」って笑って
私の髪をぐちゃぐちゃにした。