「…ありがとう。」
神谷は私にもお礼を言って微笑んだ。
「…神谷がお礼言ってどうすんの。買って貰った私が言うべきでしょ?」
お母さんに貰った鞄には敵わないかもしれないけど、きっと私はあの鞄を大事にする。
「ううん。嬉しいから、俺が言うの。」
またいつもの調子でニカッっと笑う神谷に
不覚にもドキッっとしてしまった。
「……最悪。」
聞こえないようにボソッっと呟いて、立ち上がる。
「ご飯、覚めたかも」
小走りでリビングに帰る私を不思議そうに見て
「後片付けは任せてねー」
と、抜けた声をかけてきた。
メニュー