……ホントに…この人は。 詐欺師にでもなるつもりだろうか。 いつもはヘラヘラしてるくせに、 真面目な顔をすると、すごく誠実そう。 「……お母さんが…」 「…へ?」 「お母さんが、『使ってあげなさい』って言ってる気がする。」 「…ひかる…!!」 何を言っているのだろうか、私は。 でも、急に神谷がいい奴に思えて。 あの鞄を使いたくなった。 「ひかるのお母様、ありがとうございます!!」 仏壇に向かって勢いよく頭を下げる神谷。 変わった人だ…本当に。