「…あなたは…神谷君の、お母さん…ですか…?」
私の予想はきっと当たっている。
ふわりと微笑んだ目の前の女性は、“泉くん女バージョン”なのだ。
「ふふっ、泉にも会ったのね?」
「え、あ、はい。」
「突然来ちゃってごめんね。でも私、あなたのこと、気に入っちゃったわ。」
「………はい?」
“よしよし”と頭を撫でられて
「岳はあなたじゃなきゃダメみたい。
岳にはね、我慢をさせすぎたから、今回は母親として出しゃばることにしたの。」
優しく目を細められると、なんだか照れて赤くなってしまった。
「さ、ひかるちゃん。
あのミジンコ娘を退治しにいきましょう。」
「……………へ?」
神谷のお母さんは真面目な顔でそう言って、私の手を引いて歩き出した。

