きっと好き











美緒の家から走って3分。

心の準備もできないまま、私の家が見えてきた。






「あっ!ひかるちゃん!!」



「早く早く」と手招きする萌さんの隣には


「…ふーん。なるほど。」

腕を組んで冷たい目で私を見ている背の高い綺麗な女性。





「…はぁっ…こ、こんにち、は…。」



息が切れて上手く言えなかった挨拶に



「こんにちは。」


女性は無表情で答えてくれた。

もちろん女性は杏里さんではない。


でも、すぐにこの人が誰なのか私にはわかってしまった。




「萌さん、ありがとう。もう家入っていいよ。」


「へ?あ、うん。」






萌さんが家に入ったのを確認すると、女性は少し屈んで私に目線を合わせて微笑んだ。



「あなたが、ひかるちゃん?」


「…はい。あの、えっと…あなたは…。」




次の言葉を躊躇う私の目を女性の綺麗なブラウンの瞳が捕らえて離さなかった。