「そか…。よかったぁ…。」
「…っ!」
つり上がった目を細めて優しく微笑んだ神谷に、私は声を失った。
「…あ、いや…ごめん。」
赤くなってしまった私に気づいて
神谷はバツが悪そうに目を逸らした。
「もぅ、平井のとこ、戻った方がいいんじゃない?
ごめんね、邪魔しちゃって。」
そう言われて、私の中の何かが弾けとんだ。
「……んで。」
「……?」
「なんで!!なんでそんな事言うの!?」
「……ひかる?」
神谷は驚いて、目をパチクリさせていた。
「勝手な事ばっか言わないでよ!!
アンタは言いたい事、言うだけ言って…私は!?
私の気持ちはどうなるわけ!!?
"好きでした。サヨナラ。"で納得できるわけないじゃん!!!
バッカじゃないの!!?
バッカじゃないの!!!?
"人を好きになる資格がない"なんて言うなら初めから近づくなバカー!!
今日だって、走って来るなバカー!!!!!」
"グー"で神谷の胸の辺りをポカポカ殴りながら叫んだ。
自分でももう、何が言いたいのか分からなくなってきた。
「…ひか―」
「"好きになるな"なんて言われても無理だったんだからっ!!!
私はどうすればいいのよ!!
平井君の所に行けって!?ふざけんなッ!!!
アンタのせいで、めちゃくちゃ気まずくなったばっかりだよ!!!
アンタに…神谷に、惚れた私はどうすればいいのよ!!!!!」

