きっと好き

………‥
…‥












"パス!"
"キャー!!"
"上がれー!"



そんな声を聞きながら

私はボーッと頬を冷やす。










球技大会2日目。

私はバレー部の子の強烈アタックを顔面でレシーブしてしまって

1人、保健室のベッドに腰かけて頬を冷やしながら、鼻血が止まるのを待っていた。









「………。」



もともと運動は得意じゃない。

なのに、今日はそれに加えて
脳が完全に活動をお休みしていた。









「………お。」



どうやら鼻血が止まったみたいで、私は鼻に詰めていたティッシュを捨てるため、立ち上がった。