「人の親切を茶化さないで。」 「茶化してないよ! かっこいいなって思っただけ。」 知らんぷり知らんぷり。 心の中で呟いて平井君に借りた男物の傘をさす。 デカッ!! いいなぁ、このサイズ。 って思ってると 「…出なさい。」 神谷が傘の中に入ってきた。 「相合い傘だなんて、早速バカップル♪」 「はぁ!?やめてよ、はなれて!!」 「恥ずかしがらないの♪」 ………本当、この人といると疲れる。