「マキハラさん、もしかして………
……妊娠、してますか…?」
「に…………っ!!!!?」
私の唐突な質問に兄が驚いて声を上げた。
「…違ったらごめんなさい。
でも、靴もペタンコだし、服もお腹が目立たない服だし、昨日、ケンカしてたときも1人だけ座ったままだったし…。」
ただの想像だけど…。
父は目を伏せていて
マキハラさんはお腹を愛しそうに撫でた。
「…さすが、女の子ね。ひかるちゃん。」
そう言われた瞬間、心臓がドキドキしてきた。
本当は聞きたく無かったのかもしれない。
「違う」って言って欲しかったのかもしれない。
「…マジかよ、親父。」
兄は大分、混乱してしまっているみたいだ。
「みんな揃ったら言おうと思ってたの。
でも昨日は悠斗くんがいなかったから…言えなくて…。」
「……その子は…お父さんとの…?」
恐る恐る聞くと
マキハラさんのコクリと頷いた。

