きっと好き



「…昨日は、すみませんでした。
嫌な所、見せてしまって。」


「ううん。急に来て、一緒に住みたいだなんて言う方が間違ってる。」






マキハラさんは今日もふわふわしたワンピース。




「えっと…とりあえず、着替えてきます。」





昨日と同じ服を着ているなんて父が見たら怒られるに決まってる。










「大丈夫大丈夫大丈夫……」


ブツブツ言いながら着替えて
携帯を充電して一階に降りると



「…ひかる。」



父が帰って来ていた。



「…昨日はごめん。
私、今日はちゃんと話したい。」



父の目を見て言うと


「あぁ。」


父が少し緊張した顔をした。














「………。」



テーブルについて全員が黙る。




「…昨日、考えたんだけど、やっぱり私がここにいるのは迷惑だと思うの。」



話し出したのはマキハラさん。

「だから……。」

「あのっ…!」



多分、昨日私がいない間に3人で話し合って決めたんだろうけど

私にも聞かなくちゃいけないことがあるから






「…あの……。」





私がマキハラさんの人生をめちゃくちゃにしてしまうかもしれない。