きっと好き

………‥
…‥








「………。」




神谷のスウェット、でかすぎ。

手が袖から出て来ないし
ズボンはかなり裾が余ってる。





「……お風呂、ありがとう。」


そろ~っとリビングに戻ると、神谷はジュースを飲みながらテレビを見ていた。



「んー…。」




何がそんなに面白いのか、心霊現象の特集番組を真剣に見ていて、テレビに釘付けだ。






…どうしよう。
何もすることがない…。





部屋の中をウロウロしていると、神谷が私を見て



「…!ゴッホゴホ…!!!」



何故か思い切りむせた。




「…え!?なんで!?」

「ゴホ…いや、なんでもない。
適当に座っていいよって言おうと思ったんだけど……。」


「けど?“けど”何?」




人の顔見てむせやがって。
失礼なやつ。


















「ダボダボの服着てるとか……可愛すぎるでしょ。」