きっと好き




「じゃあお姉ちゃん、明日しよう?明日も居るよね?」


「え…。えっと…」



“うん”とは言えない。

でも

“ううん”とは言いたくない。




私が困っていると



「当たり前でしょ?
もぅ、寝る支度しな。」



神谷が泉くんの頭を撫でた。



「うん!!」


目をキラキラさせて走って行く泉くんが可愛らしい。




「……神谷」

「帰る って言っても帰さないから。」




じっと見つめられて、私の顔はどんどん熱くなる。



「な、何言って…」






私の隣にドカッと座って、さっき泉くんの頭を拭いていたタオルで自分の頭をわしゃわしゃする神谷に思わず見とれてしまう。





「だって、風呂入った後に外出たくないし。」


「……へ?」




そう言えば神谷はスウェットを着ている。