きっと好き




「オカマ!?俺オカマ!?」


黙ってくれ神谷ーっ!!!



『おまっ、ひかる!すぐに場所を言いなさい!』



やだ!!!

って言おうとしたら携帯が震えた。




……キャッチ?

と思って画面を見ると




[充電してください。]





ナイスタイミング!!



『聞いてんのか ひかる!!』






お兄ちゃんばいばーい



『ひかるー!?』
"ブチッ"






「……ふぅ。」


あぶないあぶない。




泉くんの頭のゴシゴシ拭きながら


「何、オカマって?」


興味津々で神谷が聞いてきた。


「兄ちゃん、オカマなのー?」
「ちげぇよ、俺は女の子が好きだもん。」




…なんとも間抜けな会話。



「…なんでもないよ。」


クスッと笑うと、

「わ…っ!」



泉くんが胸に飛び込んできた。


「オレねぇ、マリオカート強いよ!!」


「…え。」



それは、私に“マリオカートをしろ”と言ってるのかな?




「だーめ。今日はいっぱいゲームしただろ?」

「…ちぇー」



お母さん神谷が登場して、泉くんはシュンとなってしまった。