「え!?なんで?」
「目がまっかっか~」
クスクスって笑う泉くんが可愛すぎる。
「こら、泉、女の子をからかっちゃダメ。お鍋できたから、ちゃんと椅子に座っといて。」
「…からかってないよぅ」
なんか神谷、"お兄ちゃん"と言うより"お母さん"みたい。
そう思うと笑えてきた。
「ひかるも座っといて。」
「あ、はい。」
ニヤニヤしてたら怒られた…。
そしたら泉くんが私の腕を叩いて
「怒られたね。」
って小声で言った。
「ふふっ そうだねぇ。」
さっきまでテーブルの下に隠れてたのに…
子供ってこんなにすぐなつくもん?
「はい、できた!!
皆さん手をあわせましょう!」
「はい!」
「ひかるも!!」
へ?なに!?
「は、はい」
「よし。おあがりなさい」
「いただきますっ!!!」
「…いただきます。」
泉くんの見よう見まねで同じ事をした。
「幼稚園でやるんだってさ。」
優しく微笑んで、泉くんのお椀に豆腐を入れてあげる神谷に言われた。
「…あ、そうなんだ。」
本当に、なんなんだ
ドキドキすんじゃん。

