でも、そんな感動のシーンも…
「咲月を狙ってるな?!!」
「は? お前がだろ?」
「あぁ゛? 連れて来たのは俺だけど?」
「それがなに?」
「俺の方に主導権があると思うんだけど?」
イライライラ…
段々と体温が上がって行くのを、感じるんですケド?
「手、放せよ!」
「は? お前が放せ」
苛々が募って行くんですケド?
ってかもう限界越してるんですケド?
「俺のアイス食ったくせに!」
「はあ? お前は俺のお菓子食ったじゃねぇか!」
……。
全然アタシに関係ない話になっていくわ…。
もう無理!!
「…ウっさいっ!!!」
「「「?!」」」
驚いた様にアタシを見る素敵な3人。
でも今のアタシの中では、ただのコケシになってる。
「グチグチ言って! 間に挟まれてるアタシの身にもなりなよ?!! 右からも左からも!!
ヘッドフォンかっ! それに! この子の説明してっ!!」
「「「へ?」」」
アタシはこの可愛い子が気になって仕方がない!

