「咲月、今日俺が迎えに来て驚いただろ?」
「あ…うん。だって、みんなが騒いでる所に居ると思ってたんだもん!」
「その時の状況、どんなだった?」
大和が少し楽しげに聞いてくる。
「どんなって…いきなり歓声が上がって、みんながそこにいきなり集まりだして…友達もアタシ置いてそこ行っちゃうしさ、1人だけだったんだよ? 超寂しかったんだけど」
不満を全部いってやった。
てっきり、貴方達の事で騒いでるのかと思ったよ…。
「でしょ?」
「ハハッ! レアだな」
ちょ、ちょっと…
2人共アタシの話、聞いてた?!!
シカト?
シカトしてたの…?!!
「咲月、プロの道目指してみれば?」
「へ? ぷ、プロ…?!!」
「ピアノ。とても心に響いた。感動した」
「え?!! アタシが?!!」
ぷぷぷ、プロ?!!
無理、無理、無理!!!

