一瞬で、アタシの心は囚われた。 昔のあの景色、 あの場所、 あの人。 全ての時が戻り、 アタシの心は…… どん底に突き落とされた。 なんでだろう。 彼もアタシと同じ様な思いをしたのだろうか。 彼もアタシと似てるのか。 全てが謎のまま、アタシは彼に手を引かれた。 「…遅かったじゃねぇか。ってか誰だ? その女」 広く真っ白なリビングに、黒いソファーが5つ。 そして、そのソファーに足を組みながら座ってる男。 見た目からして、俺様的な男。 そして、鳴り響くピアノの綺麗な音。