ラブ☆パニック




「あれ、咲月でしょ?」
「へ? なにが?」
「保健室に来たの」
「・・・」

“保健室”と言う単語を聞き、足が止まる。

保健室では、君に間違って抱きついちゃったんですよね…?

あ、そう言えば誰だろう。
先生と寝ていた人って…

「咲月、でしょ? 背を向けながら帰って行ったの」
「・・・」

ぅ…うそ…
まさか、あの声の人って…

「俺の声、無視して走って行ったの」
「・・・」

先生と寝ていた人って…

涼だったの―――?!!!


そう言えば、可笑しくない。

美和が言っていた『海木を上回るプレイボーイの伊集院涼君』っての!!!

わ、忘れてたぁ―――っ!!!

アタシはショックが隠せなった。

「ごめんね? 変な所みせて」

へ、変な所って…

ぜぜぜ、全部変な所だったし!!