「でもまあ、いいんじゃない? 伊集院君、何人もこなして来てるみたいだしさ! 一回位頼めば?」
「えぇ゛――! 俺に頼めよ!」
……。
そんな事しないし!
海木とも余計にしないし!
なんで有名人に気に入れられて困ってんのに、なんでそうなんのさ!
「「「キャアアァァァアアアアアっ!!!」」」
「なな、何っ?!!」
「噂をすればってホントだねぇ!!! 来ちゃったよ? 咲月」
「お! 俺も見てぇ!!」
「え? ちょ、待って!!!」
2人は騒ぎの中に入って行った。
チョコン…
4人掛けのイスにアタシ1人。
辺りを見回しても、誰1人いない。
…余計寂しいっ!!!
アタシは1人、レモンティーを飲みながらため息1つ。
トントン
「へ…?」
肩を叩かれ、振り向いたら、そこにはいるハズのない人が居た。

