アタシは立っていて、今皆の前で説教されてる。
海木と美和を見ると、楽しそうに笑ってる。
キイィィィイイっ!!
人の気も知らないでっ!!!
アタシがふと廊下に目をやると…
ゲッ!!!
異様な雰囲気をまとった4人の男達が居た。
その1人。
例の男、伊集院涼がこっちを見て綺麗に微笑んでる。
そして、軽く手を振る伊集院涼。
だ、誰に…?
アタシは辺りを見回すが、みんなこの4人に気づいてない。
すると、伊集院涼がアタシに指を差して微笑んだ。
あ、アタシ…?!!
アタシが自分を差すと、微笑みながら頷いた。
え?
じゃ、じゃあ…
アタシが軽く手を振ると、伊集院涼は微笑み、みんなと一緒に通って行った。
「おい! 聞いてんのかっ」
「は、はいっ!!!」
教科書でアタシの頭を軽く叩くやまちゃん。
……もう勘弁してよ…。

