そして、咲月というのがアタシ。
高崎 咲月。
Takazaki Satuki

一応、地毛のショートに、黒い目。
自称、普通の高校2年、だと思う。

「どーも。海木だけだよ。アタシの苦労を分かってくれるのは…」
アタシは鞄を掛け、机に突っ伏せた。
そんなアタシを見、笑う海木。

「まあまあ! 別にいーだろ? 俺が分かってやってるんだからさっ!」
「あーそー。はいはい…」

そういいながら、アタシは聞き流した。
海木の戯言に付き合ってると、大変な事になる。

これで起きた、前の事件はひどかった。

あれから本人も、ちょっとは言わなくなったけど、たまにこういう風に出てくる。


まあ、女子の皆さんはアタシが聞き流してるから、大丈夫と思ってるんだろーけど。


♪~♪~♪~

「あ! 麻美ちゃんからメールだ!!」

……。

ほら。
コイツは最強無敵だよ。

携帯をいじりながら、楽しそうにしてる海木。