「……って事なのです…」
「・・・」

ほら!
きっとこんな反応すると思ったよ!!!

「お前、どーやったら男と先生をまちがえんだよ」
「分かんなぁ―――いっ。ケド、あの時はブラックな気持ちだったから…」
「…ハァ」

しょーがないじゃぁ―――んっ!!


「その人、綺麗で茶色の短髪だった?!!」
「「わっ…」」
「おはよ~さんっ! 2人共っ!!」

どこから湧き出て来たんだ。美和。

「で? どーだった?」
「んー。まあ、茶色の短髪に、人形みたいな綺麗な顔してたよ?」

すると、美和が一気に目を輝かせた。

「その人っ!!」
「へ? なにが?」
「伊集院涼君っ!!!」
「へ? 伊集院って…あの?」
「コラァ! 呼び捨てしないの!! どうなっても知らないわよ?!」
美和はアタシの頭を軽く叩いた。

「ふへ…?」

呼び捨てダメなの…?
それも、同じ学年じゃないの?