ガチャ ドアを閉めて、深呼吸1つ。 アタシが先生と勘違いしていた男は、茶色い短髪に綺麗な顔。 みるからに容姿端麗。 そして、あの優しい笑み。 なにアレ。 人形…?!! ホントに人っスか?!! アタシはあの男を思い出し、ただ唖然としてる事しか出来なかった。 でもアレ。 完璧に女慣れしてんな。 アタシ、何しちゃってんだよ…。 一応、これは勘違いだとしても、アタシから抱きついて来たって事になる。 ……最悪だ。 アタシの雄一の汚名だな。 アタシは2度目の溜息を一つ、吐いた。