ラブ☆パニック






見事。

バッシャン…!

女とアタシは池の底にダイブ。


池は結構浅く、溺れる事はなかった。


「プ八っ!!」
アタシが起きあがり、女も起きあがる。

女のメイクも目茶苦茶になって、その顔からは化け物を連想させる。


「ちょ! なにしてくれんのっ!!」
イカレタ様に叫び狂う女。

「アンタがアタシの友達に手を出すからでしょ!!」
「な! 最初に手を出したのはあの子なんだからっ!!!」
「え…?」

女の目には、沢山の涙が溜まっていた。

ヤバッ!
アタシなにしちゃってんの!?

我に返ったアタシは、戸惑うばかり。

「わっ、ご、ごめんなさいっ!! どっか打ちましたか?!!」
アタシが触れると、女に手を振り払われた。

「いらないっ!」
「え?」
「全部っ! 全部っ!! ウチはっ…ウチにはっ…あの人だけやったのにっ……」

そういいながら、涙を流す女。