見事。
バッシャン…!
女とアタシは池の底にダイブ。
池は結構浅く、溺れる事はなかった。
「プ八っ!!」
アタシが起きあがり、女も起きあがる。
女のメイクも目茶苦茶になって、その顔からは化け物を連想させる。
「ちょ! なにしてくれんのっ!!」
イカレタ様に叫び狂う女。
「アンタがアタシの友達に手を出すからでしょ!!」
「な! 最初に手を出したのはあの子なんだからっ!!!」
「え…?」
女の目には、沢山の涙が溜まっていた。
ヤバッ!
アタシなにしちゃってんの!?
我に返ったアタシは、戸惑うばかり。
「わっ、ご、ごめんなさいっ!! どっか打ちましたか?!!」
アタシが触れると、女に手を振り払われた。
「いらないっ!」
「え?」
「全部っ! 全部っ!! ウチはっ…ウチにはっ…あの人だけやったのにっ……」
そういいながら、涙を流す女。

