キンコーンカーン…
4時限目の終わりの鐘が鳴る。
「咲月ぃ! 一緒に食べよ!!」
「あ、美和。いーよ!」
アタシ達は別館のディナーハウスに向かった。
ここはとてもおいしい学校専用のディナーハウスこと、食堂みたいなモノ。
イタリアン料理から、フランス料理までもが並ぶ、高級感満載のディナーハウス。
特にアタシのお気に入りが――
「何にする?」
「パルミジャーノチーズのリゾットで!」
「またぁ? 昨日も同じだったじゃん!」
「いーの、いーの!」
パルミジャーノチーズのリゾットという料理。
別に毎日食べててもいいくらい♪
まあ、おいしいからいーの!
「じゃあウチは…ポテトのファルシーで」
「シンプルだなぁ」
「いーの! シンプルで!」
美和は口を尖がらして、アタシに笑う。
「あ、美和ツケマずれてるよ」
「え? ウソっ!! わっ! ホントだぁ」
鏡を取り出し、ツケマを直しにかかる美和。
ホント、化粧命だよね。
美和は。
アタシなんかスっピンだよ?