亜也「え」

どういうことかわからずあたしはポカンとしてしまう。


すると後ろからメンバーの人がきてあたしの前にいる人を呼んでいるみたいだった。

亜也「……」
「んじゃまた後で」
亜也「?」
あたしの頭の中にハテナが浮かんでいた。

あの人確かscrewのヴォーカルの




と、考えているまもなくもうすぐアンコールだった。

あたしは水などタオルを用意しはじめる。




お疲れ様という暇もなくメイク担当の人が忙しく動くなかあたしは邪魔にならないように退室した。


廊下にも聞こえるアンコールの声。ときたまバラバラだけど。


「おーい」
亜也「?!」
また話かけてくるscrewのヴォーカルの人。

「おまえ手伝いにいかねーのか」
亜也「するべきことしたんで邪魔にならないように出てただけですよ」
なんかこの人やだ……
「おまえ真緒さんと仲いいの?」
亜也「え」
「……なんだあんたはそんなんじゃないんだ」
なぜか笑われている意味がわからないままあたしは俯いた。
その瞬間グイッとあたしの手を引く誰か。






真緒「……!」
「!?」


亜也「ちょ?!」