俺は亜也が大好きなココアを押す。


なんで知ってるかは盗聴器しかけてるからわかるねん。
んなこと言われへんけど。

剣くんだけは知ってるけどな……






















亜也




景「はい亜也ちゃんココア」

亜也「え……あ……ありがとうございますっ」
なんで……


景さんは満面の笑顔だ。

景「なんでココア好きなんかを知ってるから極秘やけど♪」
亜也「え」


確かに……

なんでやろ……

あたしは渡された暖かいココアの缶を見つめながら思っていた。




























真緒




美月「え!?記憶戻ったん!?」
真緒「いやまだ完全やないんやけど……」

亜季「……」

美月はストンと椅子に座る。
美月「そっか…………最近、つるちゃん行動おかしいから……心配やけど」
亜季「………てか…」
真緒「……?」
亜季「……亜也。脅されてる……?」
亜季の言葉に美月は俺を見た。

真緒「…………でも遅かったから……それより」