亜也「……それは…………」
あたしの頭の中で剣さんといたあの時のことを思い出す。


亜也「……!」


前にも
あたし……剣さんと



「……也?」


亜也「……」

あんなことがあった

気が……する……也



真緒「亜也!!」

亜也「!!?……あ…………」

真緒さんはあたしの肩を掴む。

真緒「あの時みたいなことまさか……されてへんやろな……?」
亜也「……あの時って……」
真緒「…………だめか……」

真緒さんはため息をついて手を離した。
亜也「……」

あたしの手は何故か震えていた。

亜也「…………あの……なんでみんなそないなこと言うんすか……?」
真緒「…………」

亜也「……あたし真緒さんに話さないとあかんことが……あって……」
だめだ震えが止まらない。
亜也「!」
真緒さんがあたしの震えた手を掴む。

真緒「やっぱりあったんやな……」
亜也「!」




























―――――――――剣



剣「……」

部屋にいてもおちつかなくて俺はエレベーターのボタンを押した。


遅い




遅すぎる。



まさかとは思うが……