――――――――――剣


剣「……」

なに言うてんや……
二人きりになんかさせたら
亜也がなに言うかわからん


もし記憶が戻ったらとおもうと



――――――――――亜也


真緒さん……

あたしだって真緒さんと話したい……

けど……


あたしは剣さんを見た。


亜也「……?」

剣さんの目が泳いでいる。



真緒「少しだけや」
剣「……ほな部屋いっとくわ」
亜也「…………」

剣さんはあたしを見つめてエレベーターに乗った。


真緒「……」
亜也「ちょっ」



真緒さんはあたしの手をひいてい早足で通路をかけていく。


亜也「真緒さんっ」

真緒「……ごめん……。痛かった?」
亜也「いえ……大丈夫っすけど……なにかあったんすか?」

早く戻らないと剣さんはどういうやろか……

あたしはそればかり考えていた。


真緒「亜也ちゃん剣になんか言われたんやない?」
亜也「!」
あたしの心臓がドキンと重く動いた。

亜也「……いえ別に」
真緒「亜也ちゃん……あの時亜也ちゃんの部屋にいったとき剣の香水の匂いがしたんや……剣と会ってたん?」

亜也「……」