亜也「……?お水とりましょうか?」
あたしはじっとみてくる真緒さんに目の前にあった水を取って見せる。


真緒「え…………あ……ちゃうねん」
亜也「……?あたし……顔なにかついてます?」
真緒「いやいやそうちゃうくて(笑)…………」
美月「ほなみんなやるでー!!!!」
美月さんの声が部屋に響いていた。






一体真緒さんなんなんだろう……










ライブが始まってあたしは楽屋にいました。


一番最初にguestのscrewが帰ってきた。



亜也「お疲れ様です!!!」



ぐったりしている。(当たり前か)

が、すぐに幕がしまると楽器を撤収しにいってしまう。



亜也「あいたっ」
景「これ持っててくれる?」
満面な笑顔であたしの頭をどついてきたのは景さんだった。

ドラムスティックをあずかると景さんはステージの方へ行ってしまった。


亜也「……」
なにもどつくことないねんに……

亜也「?」

またこの気配だ。


あたしは横を見る。なんかすごいうらやましそうな目で景さんとあたしを交互に見ている真緒さん。


真緒「……あ、あのさ」
亜也「はい?」


真緒「……それ俺がもっとったるよ」
と言ってあたしの手からスティックを取り上げた感じになっていた。