あたしは暖かいコーヒーを選んでボタンを押した。
亜也「……」
昨日からみんななに?
「……俺のもかっといてくれる?」
亜也「あ、はい……」
亜季さんがいつの間にかあたしの横にきていた。
亜季「……」
亜也「……どれにします?」
じっと見つめてくる亜季さんにあたしは目をそらした。
亜季「……」
亜也「……?」
え、今ため息ついた?
亜季「…………これ」
亜也「……」
亜季さんはなんだか呆れたように車に戻っていった。
亜也「……」
そんなにあたし使えんかな……
おぼえとこう……どれ飲むか
あたしは自販機を見つめた。
剣「亜也」
亜也「!?」
後ろから剣さんの声が聞こえる。
あたしは急いで傍に行って静止させた。
亜也「なに大きな声で呼んでんすか!!?」
剣「別にええやん。それに今日話すこともあるしな」
亜也「は?」
剣「ほないくで」
亜也「ちょ」
なんやの?
あんな大きな声で呼んで勘違いされるやん。
亜也「!?」
真緒「……」
亜也「……」
真緒さん……

