それは、3月の初めの頃の事だった。 私とクラスの皆は、ある友達がもうすぐ転校していなくなるので、放課後、そのお別れ会の準備をしていた。 教卓の前にある黒板には、伝言ゲーム、椅子取りゲーム、フルーツバスケットなど、色々なゲームの内容が書かれていた。 「先生!ビンゴゲームなんてどうでしょう?簡単だし、誰でも出来ると思いますよ!」 「ビンゴゲーム・・・良いわねぇ、とっても楽しそうだわ。」 ビンゴゲームには、先生も大賛成していた。 「・・・あのぉー」