「どこにいるのよ…」

休日と言うことも手伝って、周りは人だらけ。

この中に、彼がいるのはわかってる。

でも、見つからない。

「かくれんぼみたい…」

まるで、かくれんぼみたいだなって思う。

この街中に彼が隠れて、鬼役のあたしが探す。

そんなことを思いながら、フフッと笑う。

その時、
「あっ…」

彼を、見つけた。

街灯にもたれかかっている彼の姿。

「見つけた」

彼に向かって、走った。