せっかくの休日。

その休日に彼とケンカして、探しに出かけているあたし。

大事な休日。

ケンカしなければ、今頃楽しいデートの時間のはずだった。

「何やってんだろ、あたし」

呟いて、空を見あげる。

曇っていた。

今にも、雪が降ってきそうだ。

「なおさらじゃない」

なおさら、彼を探さなければならない。

クリスマスに浮かれている街中は、キラキラしていた。

もう12月だもんね、当たり前か。

右左と首を動かし、彼を探す。