「条件っていうのはさ、最近入ってきた女の子を君達のバンドメンバーに入れるってことなんだけど…ダメかなぁ?」


「良いぜ!」


仲間が減るのは許さねぇけど、仲間が増えるのは大歓迎だ。


「女の子!?
どんな子どんな子!?」


花音が食いついた。

よっぽど女のメンバー欲しかったんだな。

美歌が入ってきた時も、すんげえ嬉しそうだったし。


「どんな子って…ん~
顔は可愛いよ?
性格は個性的だけどね~。」


こいつが個性的っていうほど個性的な奴って…どんだけなんだよ。


「そんじゃ、その子に会いに行こう。」


「え!?
どこ行くんだよ?」


急だな。

なんか新しい仲間に会うなんて…ちょっと緊張してきた。


「事務所さぁ~
その子は多分そこに居るからね。」


そう言ったとともに、道路には車が止まった。

見るからに高そうな車。

なんて言う車かは知らねえけど。


「さ、乗って?」


『お…おじゃまします。』


俺達は取り敢えず車に乗せてもらって、事務所とやらに向うことになった。