「美歌ちゃんさぁ、
歌手に成りたいんだろ?
…作詞家でもいけんじゃね?」

そ、そんなすごいもんじゃないって…
皆、王袈裟過ぎなんじゃ…

「…いい…と思う…すごく…」

謡くんまで…
皆、お世辞がうますぎる…。汗

「ぁ、ありがとぅ…皆。
お世辞でも、嬉しい…」

「「「お世辞じゃ(ねぇorない)よ!」」」

翡翠くんと、花音ちゃんと、宙音くんは
声を揃えて言った。

「…お世辞…違う…」

謡くんはで遅れたみたい。

「それにしてもさぁ…俺、美歌ちゃんの歌、
聞いたことないんだけどぉ~」

宙音くんが
話を切り出した。

「あたしもないないっ!
歌ってよ、美歌ちゃん!
聞いてみたいもん、美歌ちゃんの歌…!」

えぇぇー!!
なんか、私の歌すごいみたいに思ってるみたいなんだけど…
私全然うまくないしっ!
そんな期待に答えられないよーっ

「歌ってくれよ、美歌!」

えーっ
翡翠くんまで…
翡翠くんは聞いたことあるのにぃ~!

「む、無理無理無理〜!!!!」

私は首を横にぶんぶんと降った。

「美歌無理ばっかじゃねぇか~」

…!!
た、確かに…
でもやっぱ、無理なものは無理だし…

「歌えよ、美歌。」

ドッキーンッ!!!

…な、なななな何これこの気持ちーッ!
なんか翡翠くんの上から目線って、
なんか…なんか…
ドキドキするよぉ~////

「顔赤くない?
美歌ちゃん。
熱あるんじゃ…」

ギャーーーッ!
あ~もー
花音ちゃんにドキドキしてるのばれたらえらいこっちゃだよ…
やばい、やばい。

とりあえず落ち着こう…